その昔、私が大学院でインターネットの技術の根幹であるTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)というパケット通信技術の社会化(Socialized)について研究していた頃、インターネットはその出自からして民主的な道具であり、この技術が発展して使われた結果、世の中の情報格差はなくなり、中央集権的ではなく分散的でより自由で民主的な社会が実現されるという言説が飛び交っていた。無論、現在においてもその一面は全く否定しない。このブログでNo Making, Just Usingについて何度も書いてきたが、超巨大企業だろうと、家族3人で経営する工場だろうと、使うクラウドサービスと値段は一緒の時代だ。これは民主化が進んだと表現する以外にどう表現すれば良いだろうか。